オーズ10thVシネ楽しかった~!って感想

諸注意

・思いっきり『復活のコアメダル』のネタバレを含みます。

・タイトル通りエンジョイしてる感想です。自分ではデリカシーがないと思う楽しみ方をしています。

 

本題

 初日からTLに流れてくる感想で、伏せられてはいるものの何かがあったことは察し、というか映司くんが死ぬんだろうことは予想が付いていました。それを知って身構えてから見に行った感想であることは最初に記載しておきます。

 

 自分がニチアサリアタイに復帰したのがまさにオーズからで、当時の感想は途中ちょっと中だるみしていたけどその間もキャラや関係性の掘り下げはあったし面白かったよね、最終回すごく良かったね、という感じです。一番好きなキャラは泉信吾さんです。次に後藤さん。あと泉兄妹とアンクの3人(2人と1羽?)の関係性のオタクです。最終回付近は「アンクも入れて三兄弟でよくないかな」「泉兄妹が赤い鳥を飼っているエンドにならないかな」みたいなことをツイートしていた記憶があります。

 そんなオタクなので10thの情報が出て最初に思ったのは「お兄ちゃんの出番はあるんですか!?」でした。予告でアンクちゃんがいつもの服だけじゃなく地味な衣装も来ていたので多分またお兄ちゃんの厄介になっているんだろうな、とは思いつつ確証は持てず。後藤さんがバースの新フォームを使ってるっぽいことにはテンション上がりつつ。

 というわけで、いざ見たら出だしで動いて喋る信吾さんが出てきたところでもう嬉しくなってしまいました。私の好きなお兄ちゃんだ!!さらに彼を庇うため(にしか見えない)アンク憑依!泉兄妹とアンクの関係性のオタク、もうこれで大満足です(前後しますが、比奈ちゃんがアンクとの再会を喜び手を強く掴むシーンも可愛くてめちゃくちゃ笑顔になってしまった)。

 古代オーズのひび割れたようなマスク+マントではなくガウンのようなヒラヒラのデザインも良くって、この後どんな酷い展開になっても「でも冒頭5分は好きだよ」と言える。そう思っていました。

 

 そこで映司くんの登場。

 

 前述の通り彼が死ぬだろうとは分かっていたので、さあどのタイミングだ、と身構えて映画館に足を運んでいました。映司くんの初登場、瓦礫から突き出した木材で目元だけを隠したこのカット。

 あ、これもう死んでるな。

 どことなく違和感のある台詞、その後の不自然な単独行動。もう死人としか思えない。(これは前述の通り知っていたからできた予想です。)そして死人だと思ってこの映司くんの行動とそれに付き合わされるアンクを見ると、私が好きなホラー演出なんですよね、これ。

 はい、ここでまたテンションが上がりました。ホラーはあまり積極的に見ないですが、好きなジャンルのホラーはこういうやつです。いやー、好きだな~、って見ます。続くシーンで比奈ちゃん達が「映司くんは少女を庇って消息不明」と説明するくだりもニヨニヨしてしまう。

 死ぬとは聞いたけどこんな好きな演出があるとは聞いていない。ぶっちゃけここで前情報から抱いていたネガティブイメージが完全にひっくり返りました。死ぬと聞いていたからですけど、好みの死に方をしてくれているなら悪くない、と。

 

 この時点では後日談作品でたまにある、死人が助けに来てくれた、最後に幽霊だと明かして消えるパターンかなと思っていました。

 ところが直後のアンクが比奈ちゃんを連れて映司くんに会いに行くシーン。映司くんの台詞の違和感がますます大きくなっていく。

 

 ここで一旦余談なのですが、私は泉信吾さんが好きだし、リバイスのカゲロウが大好きです。詳細は一個前の記事の「二重人格キャラが好きだ」に書いたのですが、憑依とか別人格とかドッペルゲンガーとかの『同じ顔をした別人』が好きなんですね。物心つく前からなので、業です。

 

 はい、復コア見た方ならもうお分かりですね。少女の死を「仕方なかった。運命だったんだよ」と言う火野映司。

 これ死んでる上に本人じゃなくて死体に何か入ってるじゃん。

 さらにウヴァさんの襲撃を受けてのタトバへの変身を「一度やってみたかったんだよね~」と言い出す火野映司。

 もう別人だって隠す気ないじゃん。

 いやあの、めちゃくちゃ好きです。「気付いちゃったか」と言い出す辺りとか、渡部さんの「火野映司の演技をしている」表現が素晴らしいのも相まって最高です。

 その後も私の業を刺激してくるゴーダ。映司くんの身体を人質に取るような真似だったり、アンクの「気安く呼ぶな」だったり。バース組とのシーンも「喋り方も火野にそっくりだな」だの「この姿だと話しにくいってことか。(姿と声を変えて)これでいいか?」だの。

 

 しかしゴーダの造形安上がりだな!

 

 バトルシーンも良かったです。ガタキリバは印象深いですし。グリードの戦闘シーンがろくにないのは尺の都合が見えちゃうんですが、吸収してパワーアップした古代オーズのフォームチェンジも胸のサークルがかなり良い。強さも見せつけてくれましたし。ゴーダプトティラは映司くんの暴走とは違う暴れっぷりでこれもこれで好き。さらに後藤さんバースの新フォーム。

 メダルを吸収しようとするゴーダは最終回の映司とどこか重なる。でもってそこでゴーダに反発する火野映司!これだよ!!!!!業です!!

 さらにさらに、瀕死の映司くんに憑依し繋ぎ止めるアンク。お兄ちゃんが放り出されてるのは気になるんだけど。

 アンク憑依の映司くん、金と赤のメッシュが入っているのかと思ったら赤い方は羽ですごくいいなあと揺さぶられてしまった。予告で新フォームは出しても変身シーンを載せないわけですよ。

 正直、タジャドルインフィニティ周りの最終回を逆にした演出はちょっと安直だなあと思っちゃうんですが、でもこういう分かりやすいのも結構好きです。

 

 そして今度は「映司くんから」自分の意思でアンクの手を離す。最後に少女が助かったことを確認し、安堵して。

 

 ここで映司くんの死について。先にネタバレを見た人間の感想と言うことを再度記載します。

 少女を助けられなかった火野映司が、命を引き替えにしてしまったけど、少女を助けた。それがすごく好きです。

 テレビ本編はメダルが足りないところから始まり、メダルが割れて終わった作品なので、「全て満足とは言えない」状態に帰結するのはひとつの在り方じゃないかなと思います。

 エンジョイ人間の言うことなので真面目に捉えなくて良いです。

 

 千代子さんのミリタリースタイルとか、ファンサービス程度の出番ながらちゃんとファンサービスしてくれたグリードの皆さんとか、相変わらずの鴻上会長とかも(会長室が段ボールで補強されているのはくすりとしました)とてもよかったです。

 泉兄妹とアンクの関係性オタクなので、アンクちゃんが「信吾」と口にしたことも忘れられません。多分初めてですよね?客演映画ではどうだったかちょっと確証が持てないんですが、テレビ本編ではずっと「コイツ」「この身体」だったような気がします。

 まあ涙を流したりとか本編よりややナーバスなアンクちゃんだったので、信吾さんの名前を呼んだのもそれかなあと思っちゃうところはあるんですけど、良い方に取っときます。

 総じて私はかなり楽しめました。いや~良かったな~。

 

 まあ最後にお兄ちゃんがアンクに取り憑かれっぱなしなのは気になるんですけどね!

 あの後どうするんでしょうね。